日本一アツイ教育を実践する男が語るBLOG

佐藤一斎の生涯学習論

佐藤一斎の生涯学習論の特徴は,
人間の一生涯にわたる学びの重要性について,
ライフサイクル論的な観点から展開していることにある。

佐藤一斎の生涯学習論を代表する有名な条文が
『言志晩録』第60条である。
すなわち「少(わか)くして学べば,則ち壮にして為す有り。
壮にして学べば,則ち老ゆとも衰へず。
老いて学べば,則ち死すとも朽ちず。」

自らが人間としていかに生きるかの志を立てて
10代,20代,30代でしっかりと学べば,
40代50代で物事を成し遂げることができる。
40代50代でしかっりと学べば,
60代70代80代となっても衰えることはない。
60代70代80代でしっかりと学べば,
充実した人生を全うすることができる。)である。

この条文は,人生のライフサイクルを
少,壮,老と簡単に捉えた上で,
各ライフステージにおける学びの意義,
各ライフステージ゙間の学びの関連性を明白簡易に捉えている。

『言志晩録』第60条と同様の意味を述べているのが
『言志耋録』第328条である。
すなわちこの条では
「人生,20より30に至るは,方(まさ)に出でんとする日の如く,
40より60に至るは,日中の日の如くにして,
盛徳大業は,此の時候に在り。……
少壮の者は宜しく時に及んで勉強し,
以て大業を為すべし。」と述べられている。


人間のライフサイクルを日の出から日の入りまでの
1日の営みにたとえ,
日中(午後12時から午後3時ころ)にあたる
40歳から60歳までの壮の時期に盛徳大業を為すために,
日の出から午前12時くらいにあたる
20歳から30歳の少の時期にしっかりと
勉強することの重要性を特に指摘している。
少壮の時期にしっかりと学び,壮の時期に為すこと,
すなわち盛徳大業を為すことについて,
『言志晩録』第60条を補完する内容である。

プロフィール

Author:矢野 一成
愛媛県新居浜市 アール塾塾長

備忘録、すなわち
忘れたときのために備えて、
書きとめておく、
個人的な雑記帳です。

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